毎週楽しみにしている雑誌「日経ビジネス」ですが今週号で「日経ビジネスが選ぶ2006年名言?迷言?大賞」という企画特集が面白く、今年一年の日本を象徴するような出来事の数々を振り返ることが出来ました。その中のいくつかをご紹介します。
堀江貴文 前ライブドア社長兼CEO
(最高経営責任者11月、東京地裁公判で)
「経営者は株主の奴隷。私は奴隷」CEO肩書は「見た目が良かったからつけた」
村上世彰 元M&Aコンサルティング代表
(6月、インサイダー取引容疑を認めたと受け止められる発言を記者会見で)
「聞いちゃったかと言われれば聞いちゃった」
福井俊彦 日本銀行総裁
(6月、国会参考人答弁で)
「私はど素人でございまして・・・。」
野中ともよ 三洋電機会長
(2月、臨時株主総会で)
「経営改革できる男(の名字)がたまたま井植だった」
永田寿康 元衆院議員
(2月、いわゆる「永田メール」疑惑に揺れる国会答弁で)
「嫌疑をかけられた人が事実無根だと主張しただけで嫌疑の事実がなくなるのであれば、この世から犯罪はなくなる」
姉歯秀次 元一級建築士
(6月、警視庁に対する供述)
「中層建築物が初めてで、何度計算してもうまくいかなかった。失敗したら次の仕事が来なくなると思っ た。」
西田憲正 東横イン会長
(1月、ホテルの不正改造問題に関する記者会見で)
「車で言うと時速60kmのところを67〜68kmで走っても、まあいいかなと思った。」
小林敏宏 パロマ会長
(7月、記者会見で)
「問題が起きた時、(息子の)弘明は入社していなかった。責任を問うのはいかがか。」
田中康夫 元長野県知事
(8月、本誌に)
「ソクラテスの昔から2500年、民主主義は難しい」
孫 正義 ソフトバンク社長
(10月、記者会見で)
「やっぱり大人になりきれなかったソフトバンクということなのかもしれない」(日経ビジネス2006.12.18号より引用)
田中康夫氏、孫正義氏の両名にはお気の毒という気もしますが、それ以外の名だたる方々の発言の数々。まさに今年一年の日本を象徴するような出来事でしょう。いずれも。日本はいつのまにか「法律さえクリアしていれば何してもOK。」「金がすべて。」のような発言、開き直りや、まるでひとごとのような態度をとる人々が増殖したのでしょうか。
「武士の一分はいったいどこに・・。」