とてつもない日本

とてつもない日本 (新潮新書)

とてつもない日本 (新潮新書)


正直前回の総裁選のときに写る麻生さんの「見た目」はどうも好きになれなかった(すみません、失礼を承知の上で)。でも当たり前だが人は見た目だけでははかれない。

自民党が苦戦している。昨今の5000万件不明年金問題、松岡農水相の自殺、住民税増税(税源移譲)の周知活動不足などの諸問題もあって、安部政権の支持率はついに危険水域20%台に突入とも言われ始めた。不支持率は50%超である。参議院議員選挙で国民の審判が直接下る日があと一ヶ月に迫っている。

そんな昨今の政治不安のなか新聞広告を見て思わず買ってしまった。麻生太郎外相の「とてつもない日本」。格差社会、少子高齢化、教育問題、外交問題など多岐にわたって麻生さんのビジョンが展開されていて愛国心あふれる日本人にとっては大変心強い内容となっている。また文章が大変読みやすい上に大変能力の高い人だと感じ入った。
全編「日本前向き論」であるため「大丈夫か?そこまで言って。」と思うところもあったが、一度日本を麻生さんに託してみてもいいのではと感じた。とことんまで日本という国と国民の潜在能力を信じて疑わない姿勢は、ご本人の祖父吉田茂元首相と同様爽快である。