参議院なんかいらない

今月29日の参議院議員選挙を控え今年5月に発刊された新書。村上正邦、平野貞夫、筆阪秀世の3氏の鼎談からなる「参議院」の存在意義→本来のあるべき姿を論じた一冊。

参議院なんかいらない (幻冬舎新書)

参議院なんかいらない (幻冬舎新書)


所属していた政党もバラバラ、元参議院議員で「いわく」つきの3氏が、まあ、語る語る・・。延々と。一線を退けばここまで語っていいものかと思うぐらい、現在の安部政権、その前の小泉前総理、青木幹雄参議院議員会長、タレント議員、マスコミや政治評論家に至るまで一刀両断しています。
そもそも「良識の府」として独自の個性を保持する参議院が、衆議院選挙敗退者の「失業者救済の府」と化している状況は確かにそうだと思いましたし、それに伴い衆議院と参議院の違いが希薄になってきていると感じました。
改革の本丸は「政治改革」。それはしいて言えば「参議院改革」であると3氏は言い切っておられます。立法や予算編成は衆議院に任せて、参議院は決算の承認のほか、外交、防衛、教育など国の重要案件を審議する。などは良い意見だなと感じました。両院の役割分担ですね。
いずれにしても「憲法改正」を伴う話なので、正に文中の通り、今後政治家一人一人が世の中の動きに「敏感で柔軟性をもった判断」をしていただきたいと思います。