忘年会スピーチ

昨日株式会社フジ・ホーム様の忘年会に招かれましてそこで5、6分のスピーチをしました。その原稿の一部を公開します。出席者80名の前での久々のスピーチに緊張しました。

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古くから、継続は力なりと申します。私自身経営者のはしくれですが、私を含め、こと中小企業の経営にとって一番大事なことというのがこの「継続する」ということだと私は思っています。それは大企業の経営の意味する株価ナンバーワンとか業界シェアトップといった他社との競争主義や数値主義に基づくものではありません。
 
(一部省略)


 実は先日、日曜日に永ちゃんのコンサートを見に大阪城ホールへ行ってきました。1万人びっしり満員でした。2時間ちょっとのコンサートでしたが団塊の世代で56歳とは思えない身のこなしと声の迫力に圧倒されました。アンコールでは上下白のスーツで上半身裸、というおなじみのスタイルでしたが腹筋割れてますしね。やっぱりロックンローラーは太ってはだめですね。細いままでないと。イメージ壊れますしね。
 
 コンサートは大変盛り上がってよかったのですが、終わってからすごく感じ入ることがあります。それはデビューしてから35年間継続の凄みです。そしてそれが本人のカリスマ性につながっているということ、そして未だ世代を超えてファンが増え続けているという事実です。私自身永ちゃんを真剣に聞きだしたのはここ最近の5年ぐらいですし。

 実は永ちゃん以外にも今年3月東京ドームに行きましてローリングストーンズを見てきました。ストーンズは結成45年になります。ミックジャガーは63歳です。
 とある評論家いわく
「ロックとは継続すること」「継続することがすなわちロックンロール」であると。
 
 かなり無理がありますが、バンドや歌手は中小企業の経営と非常に似通っていると思います。なぜならまず認知(デビュー)してもらうことから始まって、いい物(曲)をつくり、徐々にファンを増やし、プロモーション(コンサート開催)し地域社会へじわじわ浸透させていく地道な活動と継続性のサイクルが肝であるためです。ただバンドとは一点だけ決定的な違いがあります。それは歌手やメンバーが死んだとき活動が終わるということです。CDやDVDは残るでしょうが。これに対し企業は永続を前提としています。

地味ですが中小企業の「成功の基準」はまさにこの「継続する」ことだと思います。そして継続を続けていくには優秀なスタッフが周りに必要です。ですがこのスタッフというのは時としていいようにも悪いようにも企業を変えてしまうことがあります。永ちゃんも実際8年前オーストラリアを舞台に30億円もの横領事件に遭遇しています。このとき雑誌のコラムで本人いわく「さすがにもうだめかと思って税理士に相談したら、矢沢さんなら返済できますよ。と言われてそれじゃあやってやろうじゃないって決心した。」ことを明かしています。現在借金はなくなって都内に豪邸を建築中とのことです。

 永ちゃんでも税理士に相談するんですね。僕もこのような的確なアドバイスが出来るような税理士になりたいですし、中小企業の経営者や社員の方々が同じ方向をむいて会社が継続していくためのお手伝いが出来たらなあと考えています。


 最後になりましたが矢沢永吉が30年前に書いた本「成り上がり」の中の大好きな一節をご紹介して終わりにしたいと思います。 
「本物なら、きっとハートで汗をかいていると思う。」