平成19年度(第57回)税理士試験

 今年もやってくる税理士試験。ちょうど今頃になってくると思い出すあの試験の雰囲気。京都では祇園祭に備えて四条界隈でお囃子の練習をされますが、その音が専門学校の自習室まで聞こえてきました。僕自身受験当時、集中しにくいなかで思うのが「遊んでいる場合じゃない。(税法の)理論を廻すんだ!!」でした。
 これから税理士を目指して簿記論から受験される人、法人税を始めて受験される人、昨年不合格だった科目を今年は必ず合格すると心に誓っている人、あと一科目又は二科目で念願の五科目に到達する「リーチ」のかかっている人、さまざまでしょう。是非合格目指してがんばってください!
 最近の試験の傾向(特に国税科目)に関しては理論も計算もボリュームが非常に多く、かつ総合問題化しているようです。第55回試験の法人税では問題用紙が21枚?あったようですし。今後もこの傾向は続きそうです。しかし実質的にどの科目も上位10%前後から15%ぐらいの合格率であることは以前よりそれほど変化はなく、やはり最後の1分1秒まで実力を出し切れた人が勝利する「競争試験」であることはいうまでもありません。 

第56回税理士試験結果
http://www.nta.go.jp/category/zeirishi/siken/03/07.htm
 そしてなにより大事なことは
「五科目合格まであきらめない」ということです。前回の試験でも五科目合格者は全体の約2%となっており非常に狭き門です。一度科目合格したら五科目合格するまで「税理士」にはなれない、極端な話、税理士試験五科目合格にて税理士を目指している人※のうち、四科目合格の人と科目合格なしの人は社会的には「同じ人」なわけです。一度足を踏み入れた人は心してかかりましょう。そして最後(五科目合格)目指して疾走してください!

※税理士試験五科目合格以外にも税理士資格を取得する制度があります。