税理士試験受験心得 その2(税法理論)

 税法科目の理論についてですが、以前は個別理論が何題かあって総合理論が1題あるというパターンが主でした。ですが最近の出題傾向を見ていると理論問題に計算問題の要素を取り入れたものや総合理論問題が主になっているようです。
 よって法人税なら80題というように単純に記憶しておけばいいものではなくなったようです。関連条文などの組み合わせで高度な理論構築を要求されています。
 そこで以前は個別理論の組み合わせ→現在は総合理論化している昨今の傾向の中で、これが勘所であると皆さんに申し上げたいのが決して
「思い込みをしない」ということです。思い込みとはすなわち自分だけの世界で理論問題を解答しないということです。
 私も苦い経験がありますが、こと総合問題を解く際に解答すべき項目をイメージすると思いますがここで問題を深読みして「そうか!!ここを出題者は聞いているんだ!!」と勝手に思い込み、他の受験者が考えもつかないような解答を独自の世界で展開する→確実に不合格になります。
 理論問題で大事なことは、合格レベルの受験生が相対的に解答しそうな確率の高いものから整然と答案用紙に記入することです。余分なことは極力省きましょう。