京都人の商法

京都人の商法―“伝統”と“革新”を両立させるビジネス感覚に学ぶ

京都人の商法―“伝統”と“革新”を両立させるビジネス感覚に学ぶ


題名にひかれて買った本。ペットボトル緑茶伊右衛門でおなじみの「福寿園」など多数のクライアントを抱える経営コンサルタントである著者の「京都への思い」がつまった一冊。
京都には創業100年以上の老舗と呼ばれる企業やお店が1000以上あるそうです。そのどれもが「勝ち抜き、生き残ってきた企業」であり、「勝ち残るツボを熟知する企業」であるとしています。
確かに文中に現れる企業はいわゆる「名だたる企業やお店」そのものです。
また一例として、真のサービスは誰にでも平等にするサービスではなく「顧客によってえこひいきするサービス」に本当の顧客満足がある、などさまざまな視点から「京都の企業経営論」を展開されています。納得できる部分や今後において参考になった箇所も多々ありました。
ただ、僕が期待していた
「京都商人の本質や性質及び傾向」的な内容に乏しかったのが残念です。(目次で読み取ることの重要性を痛感!)