税務職員の不祥事

立てこもり犯は税務職員

 1日午前11時5分ごろ、名古屋市東区徳川、三菱東京UFJ銀行東支店に男が押し入り、女性行員1人に包丁のようなものを突きつけ、「1000万円用意しろ」と脅した。
 男は一時、屋外の駐車場で女性行員を人質に取っていたが、女性行員がすきを見て逃げ出し、愛知県警捜査1課と東署が同56分、男を取り押さえ、人質強要処罰法違反の現行犯で逮捕した。
 同県警は強盗容疑でも調べを進める。女性行員にけがはなかった。逮捕された男は、桜井税務署員で、動機などを追及している。
 大阪国税局によると、容疑者は奈良県桜井市にある桜井税務署に勤務。上席国税調査官として、法人税や消費税を担当していたという。
 事件当時、銀行窓口前のイスに座って順番を待っていた近くの女性事務員(60)は、小柄な女性行員が容疑者に羽交い締めにされ、銀行内の奥の方へ連れて行かれるところを目撃。「女性行員と目が合ったが、おびえた様子だった。すぐに銀行を飛び出したが、怖かった」と青ざめていた。

(2007年5月1日13時48分 読売新聞より抜粋)

 税務職員の不祥事も過去いろいろありましたが、ここまで直接的(強盗)な犯罪は珍しいと思います。職員の不祥事は納税者からの接待供応が一番多いのではないでしょうか。先日の事件であった、「4月27日に中洲地区の担当であった博多税務職員(41歳)が風俗店を営む法人の女性経営者から60万円相当の接待や贈り物を受けたほか、100万円相当の借入もあった。懲戒免職。」といったものです。
 一部の不始末な職員のおかげで、まじめに働いている税務職員がかわいそうですが、一層襟を正してほしいと思います。