株式会社かつら木材センター

数年来より大変お世話になっているお客様です。
http://www.katsura-lmb.com/
先日社長様と同行して和歌山県白浜町の工場へ視察に行ってきました。
こちらの会社は住宅用建材の加工卸売業をメインとして近畿地区及び関東地区へ向けて供給されています。

大昔は大工さんがそれぞれの木材をのこぎりや、かんな、のみなど駆使されて柱や梁をつくり、接続部分もうまく削ってつなぎ合わせる「職人技」が要求されていたわけですが、昨今の住宅は建築価格の下落→建築期間の短縮化ということで建材加工に関しても機械化されています。そして建材の接続部分はいわゆる「プレカット工法」といって機械で自動的に削られていきます。CADによって設計された木材が寸分たがわず切断され、削られていきます。

工場ですが、敷地8000坪、建物も3500坪ほどあろうかという広大なスケール。これには圧倒されました。その建物の中に整然と機械が並んでいます。

プレカットの機械もそうですが、僕自身一番感心したのは丸太から建材へ切削する機械です。

赤色のレーザー光線が丸太にあたり、それにリードされながら丸太が進行方向へ滑っていくと待ち受ける刃で見事に切断されていきます。丸太があっという間に柱と板になります。改めて日本人がつくる機械の精度の高さに感服します。「ものづくりや技術、そしてそれらに懸ける情熱」は、やはり日本産業の根幹にあります。

人間の力ではここまでスピーディーに仕上げることは無理です。早くてきれいな仕上がりはどの加工製品や材料においても求められていることで、今後ますますその時間との競争は激化していくことでしょう。そのシビアな世界で日々戦っておられるのだと再認識しました。